|
by miyagimasako 最新の記事
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
Link
検索
おすすめキーワード(PR)
ファン
|
![]() 随分前のことになりますが、ホームページでインターシップさんを募集をした時に、 やって来てくれた女の子に、手を挙げて下さった理由を聞きました。 その女の子が答えた理由はこうでした。 『福岡では、たくさんのお店が出来ては、すぐなくなります。 でも、ミヤギ先生のお仕事なさったお店は何年も街の方に愛されていらっしゃいます。 その理由が知りたくて来ました。』 お隣に居た方が、言いました。 『そう!みんな、長続きする、そのシステムを模索してるんだよ。』 『システム???』と思いました。 その女の子が言って下さった様に、 お仕事させて頂いたお店のほとんどは、何年も、十数年経った今も、 街の方に愛されていらっしゃいます。 そのおかげで、わたしも、便乗して評価を頂いております。 先日も、山口の宇部市で、オーナーさんと楽しい宴を過ごさせて頂いた後、 タクシーに乗りました。 運転手さんから、 『あちらの床屋さん、WAKAZOさん、 お若いのに素晴らしいお仕事をなさるって評判ですよね。』 と教えて頂き、本当に嬉しかった! インターシップの女の子に、そう言ってもらって、 何故なんだろう・・・と考えてみました。 もしかすると、こういうことが、 長く街の方に愛されることのサポートになっているのかもしれません。 わたしは、お仕事を頂いて、 まず、オーナーさんにたくさんのヒアリングをさせて頂きます。 『先生』と呼ばれるお仕事をしているので、緊張をなさっている方もいらっしゃいます。 その場合は、まずは、わたしのことを沢山お話しします。 オダギリジョーが好きだとか、(最近はサッカーの内田篤人くんがヒットしています。) お酒は何が好きだとか、今年はこんなバカンスを過ごそうと思ってるとか、 今まで出逢ったお客様のこととか・・・・。 まずは、『味方』であることを、感じて頂きたいからです。 一緒にオーナーさんの想いをカタチにする仲間にして頂きたいからです。 その上で、オーナーさんに、『何故、今、このお店をなさるのか。』 そのストーリーをお聞きします。 確固たるビジョンがある方もいらっしゃいます。 ビジョンがまだちょっと揺れていらっしゃる方もいらっしゃいます。 その場合は、ビジョンとお店の骨格をつくるを明確にするお手伝いをします。 前に、こんなお話がありました。 『ターゲットとなさるお客様の層はどうお考えですか?』 『会社帰りのOLさんです。あと、男性にも来て頂きたい。』 『ご営業時間はどうお考えですか?』 『11:00〜19:00と思っています。』 来れませんよ、OLさん。(笑) あと、始めて事業をなさるお客様には、 サポートさせて頂きながら、企画書をつくって頂きます。 レポート用紙、手書きな感じの企画書です。 ご自分の頭の中を明確にして頂くことと、この先、何か落ち込んだとき、 それを見ると、始めた理由、どう進んで行こうと考えていたかが分かるからです。 ひとつずつ、ひとつずつ、オーナーさんと話し合い、 最終的に、プロジェクトみんなが向かう到着の旗を明確にして行きます。 そして、その旗を元に、 空間デザイン、グラフィック、webデザインなどなどを、組んで行きます。 プロジェクトのスタートには、 デザイナーさんは、もちろん、施工会社さん、カメラマンさん、 プロジェクトの関わって下さるすべての方をお呼びして、 オーナーさんの人柄、やる理由、届けたいお客様の層、営業時間、 平均単価、採算分岐点、空間デザイン・・・・、すべてをお話します。 みなさんに、『ここが到着点ですよ。』と、伝える旗揚げの日です。 プラス、プロジェクトメンバーさんみんなに、 オーナーさんの事を好きになって頂く、ラブ注入の日でもあります。 全員が、オーナーさんの到着の旗に向かって、愛を持って進んで行く。 すべてのセクションのひとが、向かうべき道が分かっていること、 大切とわたしは思います。 そのひとの人柄や、届けたいことを知らずに、 シャッターなんて切れないと思うんだなぁー。 そんなこんななプロジェクトには、自然にひとが集まって来てくれます。 オープン前から、たくさんの方がプロジェクトメンバーさんの様に、 ご協力をして下さいます。 そしてオーナーさんの想いは、どんどん愛のかたまりとなって行きます。 ミヤギ事務所も、 ごくたまに、気分転換も兼ねて、現場でなにやらさせて頂くこともあります。 100円ショップのカッパですが、デザインをさせて頂いてるモノとして、 ちょっと格好付けさせて頂いてまーす。^^ ![]() 本当のオーナーさんのスタートは、オープンをしてからです。 くじけそうになる時もあると思います。 その時に、ここにいることは、あれだけの多くの方の力と愛を頂いたのだから、と 踏ん張れると聞きます。 そういえば、今やcafeの老舗となられた、cafe sonesさんのバックヤードには、 オープンの前日に、 sonesさんの計画に関わって下さったみなさんの記念写真が、貼ってるそうです。 関係あるようで、ありませんが、 こちらは、3号店treneさんの、大好きなリンゴ豚のグリルです。 ちょっとアツく語り過ぎたので、お写真でも。^^ ![]() こう文章で書いてみて、 わたしの中では、『システム』という言葉は、やはり、しっくり来ませんでした。 お仕事をさせて頂いたお店の多くが、街の方に長く愛されている理由は、 お店に立っていらっしゃるお客様たちが、 たくさんの方の愛のかたまりのステージで、今度はお店に来て下さるお客様に、 愛を持って接していらっしゃる積み重ねだと思います。 ひとのこころは、あたたかなこころで動きますから。 今年の秋を目標に、新しいスタイルのお店が福岡に出来ます。 内容は、まだお話し出来ませんが、街に新しい、そよ風を吹かせることが出来る様、 今回もオーナーさんと共に、積み重ねて参ります。 ▲ by miyagimasako | 2011-03-31 19:49
先日大好きな日本酒の杜氏さんとお酒を頂きました。
山口県を代表するお酒、『貴』。 ![]() ご一緒して下さったのは、昨年設計をさせて頂いた、宇部の床屋 WAKAZOさん。 つくった本人からお酌をして頂くという、なんとも贅沢な時間の中、 WAKAZOさんが、杜氏さんに質問をされました。 『お酒を呑んだ方に、どう感じて頂きたいですか?』 杜氏さんの答えは、 一言で言うと、 呑んで下さった方が『ふぅ〜〜。』と力を抜いて頂けたら、 最高に嬉しい。その表情を想像しながら、つくってます。 分かる、とっても分かる。賛同。 よく、わたしは、こんなことを言って頂けます。 『ミヤギさんがつくった空間は、写真なのに、どうして珈琲の香りがするんですか?』 『どうして、厨房の湯気を感じるんですか?』 最高の褒め言葉。 ずいぶん前、デザインについて悩んだことがあります。 まわりの設計士さんやデザイナーさんは、 たくさんのディテール図と呼ばれるものを書きます。 きらびやかな壁の装飾、見たことのないドアのデザイン、 わたしにとっては複雑な天井のデザイン・・・・・。 わたしの設計図には、みんなの様に、たくさんのディティール図がありません。 わたしのしていることは、デザインなんだろうか、設計なんだろうか・・・・。 やってみようと思ったこともあります。 しかし、その空間には必要と思えなく、やはりシンプルなものとなってしまう。 これでいいのか??????自問自答の時期がありました。 そんな時、こんな言葉を多く頂きました。 『この空気感はミヤギさんしか出せない。』 『オーナーさんやお客さんが、自分たちの使いやすい様に動ける空間ですね。』 その言葉で思い出しました。 わたしが建築の道に入るきっかけになったのは、 素敵な建築物を見たからではなく、憧れの建築家が居たからではなく、 あるひとつのレストランがきっかけ。 そこでは、多くのひとが、さっきまでのお仕事のことを忘れ、 笑い、はしゃぎ、お隣にいるひとと、すんなり友人になり、たくさんのことを共有し、 歌い、飲む。 そして、次の日には、いつもの日常に戻る。 『あ〜〜空間って、凄い力があるんだ。 ひとを楽しませ、笑わせ、明日へのエネルギーを創り出す。 わたし、こんなの創れるひとになりたい!』 そう、デザインを創るのではなく、 そのオーナーさんが持っている沢山のことをバックアップし、 オーナーさんと共に、多くの方が集う『場所』や『時間』を創る、 それがわたしにとってのデザイン。それがわたしのデザインへのスタートだった。 基本計画と呼ばれる、どんな空間をご提案するか考える計画の時間の多くは、 朝早く、ひとりの時間の中で行います。 街はまだ静かで、冬場は、まだちょっと薄暗い。 白紙の敷地図や、空間の図面をデスクの上に置き、想像をします。 大体、腕を組んでます。^^ オーナーさんと沢山お話をした内容、 オーナーさんがお届けしたこと、したい時間・・・・ オーナーさんの『いらっしゃいませ!』から始まる、このお店の時間の流れ。 こんなお客様がいらっしゃって、こういうオーダーが入って、 ガスコンロに火が入って、こうやって運んで、 目の前に並んだお料理を見た時のお客様の顔はこんな感じで・・・・。 自分の中で勝手にドラマをつくり、 それがひとつの輪になった時に、一気に描き出します。 頭の中では、今回のお店に似合うじゃないかな?と勝手に思った音楽が鳴っています。 こちらはお料理屋さんバージョンですが、 床屋さんやメガネ屋さん、ご住宅でも同じです。 そして一気に描き上げたプランを珈琲か紅茶を飲みながら眺めて、 湯気が立っていて、光や風が抜けてたら出来上がり。 『よし!』 そう思った時に、 デスク真っ正面の遥か向こうは、福岡空港の滑走路なので、 朝一番機が離陸して行ってると、最高の気分になります。 ![]() 『お仕事なさった空間に来て下さった方に、どう感じて頂きたいですか?』 と質問されたら、答えはこう。 永山杜氏さんと同じく、『ふぅ〜〜。』 これからも、たくさんの『ふぅ〜』な空間を沢山の街にお届けしたいなと思います。 そんなわたしへのご褒美は、大体、お花と美味しいお酒にお料理、仲間との時間です。 ▲ by miyagimasako | 2011-03-30 11:05
< 前のページ次のページ >
|